フェラした後は、「リステリン」でお口くちゅくちゅ!
口臭や歯周炎を予防のために、歯磨きをした後、洗口液の「リステリン」を使っているという人も多いと思います。この「リステリン」でうがいをすると、喉の「淋病(淋菌感染症)」の予防に効果が期待できるという研究結果を、オーストラリアのメルボルン性健康センター(Melbourne Sexual Health Center)の研究チームが発表しました(「Sexually Transmitted Infections」2016年12月号)。
淋病って?
感染する場所は男女ともに性器が多く、主に男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎といった症状を引き起こします。淋菌に感染している男性器をフェラすることで咽頭(のど)にも感染します。また、淋菌は精液や膣分泌液にも存在していますので、これらが直接喉の粘膜に入ることでも感染リスクがあります。
そして、喉に感染すると、症状が出ない場合もありますが、喉が腫れたり、痛くなったり、あるいは発熱したりと風邪に似た症状が出ます。
「リステリン」でうがいをしたら陰性に
この臨床試験の結果では、喉の淋病感染を予防するには「リステリン」が効果的だといえます。ただ、試験の期間が短かったり、対象者が男性のみだったりと、まだ効果は決定的ではありません。しかし、一時的にでも「リステリン」によって喉の淋菌が消滅して陰性になったのは事実です。
コンドームなしで”生”フェラをしてしまった後は、「リステリン」で口をすすいでおくと、何もしないよりも、淋病の感染リスクを抑えることができるといえますね。
ちなみに、「リステリン」は元々は19世紀半ば(日本では幕末)にイギリスで外科手術の「消毒」液として開発されたものだそうです。これからの更なる研究によって、手軽な喉の「消毒」液として、効果がさらに明らかになることに期待したいと思います。